報告など。贅沢について

小遣い稼ぎ程度とはいえお仕事で書きたくもない文章を書くということは案外たいへんなもので、オペレーターの仕事に加え水商売もしてるところに、ハヤクカキアゲナケレバという意識が常にありながらネットに逃げたり逃げなかったり寝不足になったりする現状はあらゆる意味で非常によろしくなく、ついにこないだ依頼企業に来月以降はお仕事を辞退させていただく旨申し出たのでした。
もちろん収入的には痛いのですがその分他の2つの仕事を増やせばいいわけで、業務量の多さが辛いというよりはわたしのようなスケジュール管理が苦手な人間が3つ仕事を掛け持ちするというのがそもそも無謀な話だったのです。それにしてもここ数ヶ月はむかし正社員だったときよりもずっと稼いでいるのに毎月給料日前カツカツになるのというのは困った話で、脱毛だの薬だのといったいわゆるトランス関連の出費というのももちろんあるんですが、なんだかんだで飲食費など無駄な出費が多いのでした。
疲れた身体とメンタルを回復するために贅沢メシをという考えも正しいとは思うしここ東京に来てからのわたしもその考えを採用していたんですが、実はここのところお寿司を食べたりカクテル飲んだりするよりもきれいに掃除したキッチンで色鮮やかな野菜を包丁でざくざく切ったりお鍋で煮込んでいる肉の匂いを嗅ぐ方がよほど贅沢なのではないかと思えてきたのです。ただその際に残念なのは料理を楽しむにはうちの一口コンロのキッチンはいかにも狭いということと、この煮物うまくできたね美味しいね、と語り合う人が多くの場合いないということで、料理写メをSNSにあげたりするのはたぶんその代償行為なのでしょう。
贅沢といえば、大学生の頃なんかにはよくやっていたカフェで読書というのも今から考えると最高の贅沢なのであってこれからはそういう時間を多少は持てるかもという淡い期待を抱いています。やはりインプットがないとアウトプットもダメになるわけで、依頼に応じて文章を書いているうちに自分の言葉の栄養状態がひどく悪化していくのに気づきました。そうそう、こうしてお金にならない文章を好き勝手に書き散らすのもわたしにとっては贅沢なのです。ようはわたしはお金を使う贅沢よりも時間を使う贅沢の方が向いているという事なのですね。ここ半年わたしにしては珍しくたくさん働いてたくさん使うというスタイルで生きてきたのですが、そろそろギアを緩めないと身体がもたないです。
さてライターのお仕事をやめたかわりにといっては何ですが、今後は書きたい文章を書くことに集中したいと思っています。出すところに出すのもそうだし、イベント参加の誘いもいただいているので、前向きに検討しているところ。こちらのブログももう少し頻繁に更新できそう…かな?