2015-01-01から1年間の記事一覧

かなしみは友だち

目を閉じて、じぶんはとくべつに悲惨でかわいそうな存在だと思うと、なぜか慰められ癒されるような気がしていた。悲しみは乳色の湯のようにまだ小さかったわたしの震える身体をあたためた。だけどわかっていた。それはただ優しいだけではなく、わたしを甘や…

日記(1)わたしの位置

××回目の誕生日を迎えた。 これをきっかけにふたたび文章を書きはじめよう。というわけで、このページを開いてみた――と、書き出したのは実は二日前のことで、わたしはそこから先がずっと続けられずにいた。 これはなかなかつらいことだ。以前ならわけなくで…