2014-03-10から1日間の記事一覧

紀行文・南紀再訪『神々に逢いに』

眼下のぎざぎざの海岸線に囲まれた海に陽光があたり、玉をちりばめたように輝いているのを車窓から目の当たりにすると、ああまた来たのだ、と思った。東京からこの地方は地図が示すよりずっと遠く、昨晩から幾つもの電車を乗り継いでやっと辿り着いたのであ…

ひらひら舞うエメラルド色のなにか

わたしが思いまするに、言葉には捉える力というのがあって、つまりそれは、対象だとか概念だとかを網でつかまえて虫ピンで止めて固定して文字の形に定着させるという働きであって、この働きのために世界は安定し法は機能し道徳は大いに栄えみなみなが幸せな…